2008年10月
アワコガネギク
こちらで自生している黄色い野菊はこのアワコガネギクだけです。
毎年10月下旬から日当りの良い崖や土手などで見られます。
栽培菊なような美しい野菊です。
最近、本来自生していない場所でアワコガネギクが増えているそうです。
法面緑化用に持ち込まれた種子の中に、中国産のアワコガネギクの種子が混じっていたようで新設された道路の法面などで出没しており、外見では在来種と外来種の区別はできないようです。
写真のものはずっと以前からこちらの山で自生しているものです。
良く似たシマカンギクが西日本で見られます。シマカンギクは四国で見ていますが花が少し大きいです。
(アワコガネギク 泡黄金菊 '08.10.28)
一面にリンドウ
今日は秋晴れの良いお天気になりました。やはりこの時期になるとリンドウが見たくなります。
このお天気なら花もしっかり開いてくれているはずと出かけました。
リンドウの仲間は日が当たらないと開きません。
この山でのリンドウ探しは初めて、あるかなあ〜ときょろきょろしながら歩く。あった、あったススキの間に沢山咲いている。
花付きの良いものばかりで頭が重いのかみな垂れ下がったり、横にはったりしている。
日が当たり過ぎ、色が飛んでしまう。雲を待って数枚撮り,先きに進む。
立派なセンブリの株が並んでいるが花は盛りを過ぎている。
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下刈りされたらしい草むらにリンドウがあるわあるわ、ざっと300株くらいはありそうです。どれを撮っていいのか迷います。
どれも撮ってやりたいところですがこれだけ多いとそうもいきません。
青紫色の花も良く見ると見妙に色が違い、いつまでも見ていたい気分です。
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この山になかったら別の場所に行きたいと思っていましたが、ここで時間をつぶすことにする。リンドウは漢字では竜胆と書きます。漢方で根を乾燥したものを竜胆(りゅうたん)と呼び、そこからきたものです。
リンドウが秋の高原のしんがりの花です。11月頃まで見られます。
(リンドウ 竜胆 '08.10.28)
センブリ
やはりこの時期になるとセンブリの花を見たくなります。
日当りの良い道ばたなどに生えているので獲られてしまう事も多いのですが、結構たくましく生きています。


(センブリ '08.10.16 ) (センブリ '08.10.21)
左は16日に見たものですが,目に入ったときあまりに白いので他の植物かと思いました。
センブリは花は白ですが花びらの裏側は薄く紫色を帯び,蕾は薄紫に見えるのが普通です。花びらに紫の筋が入ります。この株は花びらの裏も白く、花びらの筋の色も薄いようです。白花といったところでしょうか。
右は21日に別の場所で見たものですが,何時も見ているタイプで花びらの裏は薄紫色で紫色の筋がはっきり見えます。
センブリ属にはムラサキセンブリ、タカネセンブリ、ミヤマアケボノソウ、シノノメソウなどきれいな花が多く,人気があります。
キッコウハグマ
先日のハマギクに続き,昨日は久しぶりでキッコウハグマの良い花に出会えました。
キッコウハグマはあちこちで見られるのですが,花付きの良いものにはなかなか出会えません。閉鎖花(花が開かないで自家受粉して果実になってしまう)が多く、先日別の山を歩いた時も全部閉鎖花で開いている花は一つもありませんでした。
ところが昨日久しぶりで行った山で花付きの良い株が沢山見つかりました。ここは閉鎖花が一つもありませんでした。
日当りのせいなのか?原因は良くわかりません。

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ハグマの付く花はみな良く似たきれいな花で大好きです。中でもキッコウハグマは一番のお気に入りの花です。薄い紙切れを細く裂いてねじったような白い不思議な花びらは芸術品です。ピンク色の3本の雌しべの先きのピンクも良い色合いです。
右の写真を見ると3個の花からなっているのが良くわかります。花びらは5つに深く裂けています。
(キッコウハグマ '08.10.21)
地味なタデ2種
サクラタデ、イヌタデ、オオイヌタデ、シロバナサクラタデなどは紹介しているのにこの2種のタデは見栄えもしないし,花も小さく写真も撮りにくく、出番がありませんでした。
2種が同じ場所に咲いていました。
山道で必ず見られるハナタデです。良い名前が付いていますが,イヌタデ(アカマンマ)のように花がびっしり付かず、写真のようにまばらに付くものが多いです。葉が卵形で先が急に細くなるのも特徴です。
山道にはこんな花も似合っています。
(ハナタデ '08.10.21)
ボントクタデ、これも花が小さく,まばらに花をつけます。
葉に辛みのあり、刺身のつまにするヤナギタデ(ホンタデ)というタデがあります。(「蓼食う虫も好きずき」のタデはこのヤナギタデです。)
ボントクタデはこのヤナギタデに良く似ています。ところが辛みがありません。
ヤナギタデに似ていても辛くなく役に立たないのでボントクの名が付いたそうです。ヤナギタデの方が花が細いのですが良く似ているので,葉を噛んで確かめるのが一番ですが,ヤナギタデは凄く辛いです。
垂れ下がった姿は風情があります。
(ボントクタデ '08.10.21)
新鮮なハマギク
14日に市内の中央部の海岸でハマギクが咲き始めていたので、今日は北部の海岸に行ってみました。
もう,6、7年同じ場所で見ているのですが,いつも10月の20日過ぎに見ていました。ちょっと早めかなと岸壁に近寄ると真っ白な見事な花が目に入りました。痛んだ花が一つもない状態で今まで見た中では一番良い状態のものでした。
風もなく,海の色もきれいです。近くで漁船が網を入れていました。
草むらに座り込み、一人のんびりと海を見ながらハマギクを堪能してきました。
(こんな岸壁に生えています)
ハマギクは海岸の岸壁に生えていますが海岸の浸食で減ってきています。
砂浜の脇の草むらに生えているものもありますが、やはり岩に生えているものが見応えがあります。
日立の南の那珂湊という場所が南限で青森県から茨城県までの太平洋側に分布しています。
花は直径6cmと大きいので,まぶしいくらいの白で遠くからでもよく目立ちます。
花がちょっと小さいコハマギクは1週間くらい遅れて、岸壁の草むらなどで咲き始めます。
この場所の草むらでも蕾をつけた株が沢山見られました。
(ハマギク '08.10.17)
2度目の那須岳の紅葉
先週の日曜日に那須に行ったのですが,今日また行ってきました。
今日は家族でメインコースの方に行ったのですが、すごい人出で駐車場に早朝6時半に着いたのに、かなりの数の駐車場なのですが満杯で下の方の温泉の駐車場に止めるはめになりました。
昨日,風が強く大分落ちてしまったようですが、ちょっと盛りを過ぎた紅葉を楽しんできました。南月山は人も少なくのんびりできました。
(鬼面山の紅葉 '08.10.13)
ナナカマドの実が青空バックに輝いていました。
葉の紅葉もきれいなのですが、葉はすっかり落ちていました。それが幸いか。青空のせいもあり、真っ赤な実がひときわ目立ちました。
涼しい地方では庭や街路樹にも植えられ、実が鑑賞されます。
「七竃」の名は「七回かまどに入れても燃え残る」から名が付いたと言われていますが、乾けば良く燃えるそうです。
(ナナカマド '08.10.13)
アケボノソウ
1ヶ月前にのぞいた時、まだまだ咲きそうも無かったアケボノソウが咲いているのではと行ってみました。
家から3,40分で行ける。一番近いアケボノソウの見られる場所です。
ちょっと北の休耕田のものは10月2日には花が終わっていたのに、こちらは丁度見頃でした。薮の中の日のあまり当たらない場所のせいか花がちょっと小さいような感じがします。

アケボノソウはリンドウ科センブリ属ですが、センブリ同様この花が好きだという人は多いようです。もちろん私も大好きな花です。
和名の「曙草」は白い花びらの先端の黒紫色の斑点を夜明けの空に見立てたといいます。風流な名前を付けましたね。
花びらの緑色の2点は蜜腺溝でここから蜜を出します。黒紫色の斑点は昆虫に蜜の場所を教えるためのガイドだそうです。
また、この密の場所も花粉を虫の腹につけるのに丁度良い位置なのだそうです。
画像をクリックし、大きくして見て下さい。
(アケボノソウ '08.10.12)
ウメバチソウ
先日、休耕田の草が繁った中で咲き始めていたウメバチソウです。
周りの草丈が伸びているため、茎を長くのばし顔を出すようにして咲いていました。普通は背丈がそんなに伸びず,葉も一緒に写せるのですが,葉は草の中に隠れて見えません。
花が紋所の梅鉢紋に似ているのでついた名前と言いますが、良く見るととても繊細な花です。
雄しべが5本あり,その間に先きが細かく裂けた緑色の仮雄しべが付き,その先端に黄色い丸い腺体が付いています。
まず雄しべが1本づつ開いて行きます。5本目の雄しべが開くのは6日目です。雄しべが開き終わると雌しべの頭から柱頭が出てきて花粉を受けるようになります。
(ウメバチソウ '08.10.2)
那須岳の紅葉
昨日は月1回の地元サークルの観察会で栃木県と福島県の県境の那須三本槍岳まで行ってきました。
雨が心配でしたが,下山まで降られずにすみました。山麓の紅葉はまだでしたが、中腹からは丁度見頃で,今年初の紅葉を楽しんできました。
(クマザサの緑とのコントラストがきれいな那須の紅葉)
花はもうほとんど終わりの状態、先日雪が降ったようでリンドウも先端が褐色になっていました。ナナカマド、アカミノイヌツゲ、ガンコウラン、ヒメモチなどの実が見られました。
アカミノイヌツゲの実が沢山見られました。
アカミノイヌツゲは亜高山の岩場や湿原の周辺に生えています。
あちこちで見ているのですが、実つきの良いものになかなか出会えません。
背は低かったのですが、実なりの良い株を見つけました。
イヌが付いていまですので、例によってツゲに似ているが,材が役に立たないのでイヌツゲです。
イヌツゲは黒い実をつけますが、実が赤いのでアカミノイヌツゲという訳です。
ちなみにツゲはツゲ科で木目が細かいので将棋の駒、櫛,印鑑などに使われます。
庭などに良く植えられているのはモクセイ科のイヌツゲです。
(アカミノイヌツゲ '08.10.5)
タヌキマメ
昨日,今年初めて渡良瀬遊水地の植物観察会に出かけました。そこで思いかけず、HPで知り合い何度かメールで色々教えてもらった群馬県のMさんに出会いました。
観察会終了後、あちこちと案内してもらい貴重な植物を色々見る事ができました。Mさんの博識ぶりには感服です。Mさん有り難うございました。
その一つのタヌキマメです。大分前に2度ほど見た事があるのですが,今回見たのは大群落でびっくりしました。
花の時期は過ぎていましたが,まだ幾つか咲いており写真におさめました。
毛むくじゃらの萼を狸に見立てたとか正面から見た花の姿や果実の様子からつけられた名前だと言います。
なかなか見られない植物です。
(タヌキマメ '08.10.4)
一面のサクラタデ
今日は市内の山に行ってきました。前回途中で道が分からなくなった岩登りコースに再挑戦。
途中までは道が分かりましたが,最後は切り立った岩の脇を木につかまり登りなんとか登山道に出ました。3時間のきつい散歩でした。

(満開のサクラタデの群落 '08.10.3)
帰りに休耕田でも見ようと、田んぼ道に入ると前方に一面にピンクに染まっているのが目に入りました。ミゾソバかなと念のため近寄るとサクラタデが一面に咲いていました。
こんなに群生しているのは初めて見ました。昨年渡良瀬遊水地で群落を見て,驚きましたがそれ以上でした。

小さな花のサクラタデもこれくらい集まるとピンクのお花畑です。
ちょっと奥に進むと、サクラタデとミゾソバの競演が見られました。
ミゾソバも負けじとピンクの金平糖を沢山付けていました。
離れがたい休耕田のお花畑でした。
(サクラタデとミゾソバ '08.10.3)
ユウガギクとノコンギク
野菊の季節になりました。野菊といえば伊藤左千夫の「野菊の墓」を思い浮かべる人は多いと思います。
植物の分類では野菊という分類はありません。「野に生えているキク科の植物」とするとヨモギやタンポポなども入ってしまいます。
一般的にはキク科の中のキク属、シオン属を野菊と呼ぶのが一番適切なようです。


(左 ユウガギク 右 ノコンギク ’08.9.25)
こちらでは9月の上旬頃からユウガギクが咲き出しています。ノコンギクは少し遅れ下旬ころから咲き始めます。
この二つがこれから一番良く見かける野菊です。
野菊は似たものが多く、野菊だけでも1冊の図鑑が出ています。
ユウガギクとノコンギクの典型的な形のものを撮って見ました。
外見上の違いは
花の色がユウガギクは白色が多く,場所により淡紫色。ノコンギクは淡紫色〜白色。ユウガギクは枝分かれが多く,水平に広がるものが多い。
葉はユウガギクはすべすべした感じ、ノコンゴクはざらつくと言ったところですが、野山に出ると区別がつかない事もあります。
はっきりした違いはユウガギクは冠毛がごく短い、ノコンギクは冠毛が長い
という点です。
*冠毛:花びらのもとの種から出ている絹のような毛
まあ、あまり細かい事は言わず、野菊を楽しんで下さい。



















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