2009年5月
モミジイチゴの実
すっきりしないお天気なので、山歩きもやめ、デジカメをポケットに入れ久しぶりで家のまわりの散歩コースを1時間ほど歩いてきました。
ノアザミ、ヒメジオン、ウツギ、ドクダミなどの花が目立つようになり、花がまた少し増えてきました。林ではタツナミソウが咲き始めていました。

薮にはモミジイチゴが鈴なりでした。大きく立派な実でしたので写真を撮ったあと、数個食べてみましたがとても甘くおいしかったです。
キイチゴは世界では何千種もあるようですが、日本には約40種ほどあります。
そんな中、キイチゴの代表がモミジイチゴでしょうか。
中部地方以北ではモミジイチゴが分布していますが、中部地方以西、四国、九州では葉の長いナガバノモミジイチゴが分布しています。
キイチゴは普通赤い実ですが、モミジイチゴは黄橙色なので黄苺の名前もあります。
(モミジイチゴ '09.5.30)
ニガナ
山道を歩いていると道の両側のニガナが目立ちます。人里でも沢山咲いていますのであちこちで良く見られる花です。
ニガナは舌状花が5〜7枚、8〜10枚のものは変種のハナニガナと図鑑には載っていますが、入り乱れて咲いていますのであえてハナニガナとせずニガナとしました。
貧弱な花ですが纏まって咲いているとなかなかきれいです。
ニガナは紹介済みかと思ったら、初登場です。
茎や葉を切ると苦みのある白い液がでるので苦菜と名前がついたそうですが、白い汁が出るキクの仲間は他にも色々あります。
今の時期は草はタンポポ、ジシバリ、ブタナ、コウゾリナなど黄色い花が目立ちますが、木の花はガマズミ、ウツギ、イボタノキ、ノイバラ、エゴノキなど白い花が多いです。
(ニガナ 苦菜 '09.5.25)
ギンラン
昨日の続きです。花の少ない山道の散策で見つけたきれいなギンランです。
ギンランは毎年、どこかで見てはいますが、なかなか良い株に出会わず、写真もほとんど撮っていません。
駐車場が近くになり、今日の散策ももうお終いと言う時に偶然見つけました。
ランというと、すぐに掘られてしまう事が多いのですが、このコースは紅葉時期以外は誰も歩かないようなので、残っていたのかもしれません。
実は昨日は歩き始めてすぐ、以前カヤランが沢山着生していた梅の木をのぞいたところ、何故かその梅の木が根元から切られておりがっかりしたばかりでした。このギンランを見られた事で少し救われました。
でもあのカヤランはどうなったのだろうか。残念です。
(ギンラン '09.5.23)
ヤブデマリ
山の花も端境期で見られる花が少ない時期です。
花は無くても、植物の違う姿が見られるし、森林浴には最適な時期なので福島県の渓谷沿いから山道を散策してきました。
山道は心地よい風が吹き抜け、水の流れを聞きながらの木陰の山道は快適でした。

(ヤブデマリ 薮手鞠 '09.5.23)
写真を撮るものは無く、カメラはリュックに入れたまま。
昼食を済ませ最後の2キロの山道にさしかかると木陰に真っ白なヤブデマリが咲いていました。
ヤブデマリはあちこちで見ていても日が強すぎ、写真を撮ったのは3年前、風はありますが、待てば何とかなりそうなのでカメラを出し撮影。
園芸種の大手鞠の様に丸くはありませんが、真っ白な装飾花がとてもきれいです。
アジサイに似ていますがアジサイの仲間はユキノシタ科で低木ですが、ヤブデマリはスイカズラ科のガマズミの仲間で小高木です。
同じ仲間のムシカリがそっくりの花ですが、ヤブデマリは花柄がありますが、ムシカリには花柄がありません。
そのすぐ後、今度は思いがけず立派なギンランに出会いました。(これは明日)
ヒメヘビイチゴ
山道の沢沿いにヒメヘビチゴが沢山咲いていました。
ヘビイチゴと名前の付く植物にはヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ、シロバナヘビイチゴ、オヘビイチゴそしてヒメヘビイチゴがあります。
みなイチゴ名前が付いていますが、ヘビイチゴとヤブヘビイチゴはヘビイチゴ属、シロバナヘビイチゴはオランダイチゴ属、オヘビイチゴとヒメヘビイチゴはキジムシロ属(昨日のヒロハノカワラサイコなどと同じ仲間)とそれぞれ違う仲間です。
花も葉もヘビイチゴに似ていますが、ヘビイチゴのような真っ赤な実は付きません。
シロバナヘビイチゴの実は赤く熟しおいしいですが、ヘビイチゴ、ヤブへビイチゴの実は味が無くおいしくありません。
(ヒメヘビイチゴ '09.5.22)
群馬の山歩き
土、日は所用で群馬でした。土曜日は何とか天気も持ちそうということで山に出かけました。
まだ、雪が解けたばかりで頂上の北側には雪が残っていました。
暖かい日が続き花が咲き、その後霜が降りたようで萎れたサクラの花や新葉がありました。花はほとんどありませんが、それでもこの季節に咲く花はあります。
ナエバキスミレ、ヒメイチゲ、エンレイソウ、イワナシ、ショウジョウバカマなどの花が見られました。

今回のお目当てはナエバキスミレでしたので何とか花が見られたので大満足でした。
ナエバキスミレは先月新潟のスミレ観察で紹介したオオバキスミレが小型化したもので上越地方から東北地方南部にかけての亜高山に生えています。
茎が紅紫色を帯びるのが特徴です。
(ナエバキスミレ '09.3.16)

ヒメイチゲが登山道の両脇に沢山さいていましたが、日が出ないのでほとんどの花が閉じていました。
花茎の先に直径1cm位の白い花を1個だけ付けます。
こんなか弱い植物でも時期が来るとちゃんと花を咲かせてくれます。初夏には姿を消してしまいます。
(ヒメイチゲ '09.5.16)
ルリソウ

なかなかお目にかかれない花ですが、ある所にはあるんですね^_^;
ルリソウが咲いていると福島県の植物観察仲間から連絡があり見に行ったのはのは9年前です。
その後、その場所が薮になり見られなくなりました。今年、近くの別の場所に咲いていると聞き出かけました。
現地に付くと当日の朝、車から沢山咲いている別の場所が見えたのでそちらに行こうと言う事になりました。薮こぎをして行ってみると、一角だけきれいに伐採された高圧線の下に沢山咲いていました。
高圧線の下は何年か経ち、薮になり木が大きくなると伐採するようで、そうすると一斉に出て来るようです。
地元の人の話ではその近辺では昔はあちこちに一杯咲いていたそうです。
(ルリソウ '09.5.13)
これからちょっと出かけますので、明日、明後日はお休みです。
地元で最後に咲くスミレ

昨日、地元で一番遅く見られるコミヤマスミレを見に行ってきました。
他の花はみな早いのにコミヤマスミレは例年並みのようです。
長靴をはき、ガレ場の沢を登って行くと縁の苔の中や、木の陰などにひっそり咲いていました。
ここは2年前に見つけた場所です。虫よけを付けても顔のまわりを小さな虫が飛び交います。
花弁が細く、地味な色で、薄暗い場所に生えていますので良く探さないと見落としてしまいます。
葉の表面に毛があり、触るとふわっとした感じがします。
最初にこの葉を見たとき(花の時期は過ぎていました)はスミレとは思いませんでした。
(コミヤマスミレ '09.5.12)
本日、ホームページに「今月の花5月」、「花アルバム37」をアップしました。ご覧ください。
オオヤマザクラ
昨日は急に思い立ち奥日光に行って来ました。
ズミなどは芽が少し出たばかりですが、カラマツの芽吹きがきれいでした。
中禅寺湖湖畔でオオヤマザクラがきれいに咲いていました。
昨日、福島で見られなかった分、十分堪能できました。
植物好きの人達はサクラというとソメイヨシノや八重のサクラより,やはり野生のサクラ好きな人が多いようです。
このオオヤマザクラも人気があります。私も大好きなサクラです。
北の地方の代表的な野生のサクラで北海道に多いので別名エゾヤマザクラと呼ばれます。
花が大きくピンク色が濃く見応えがあります。
千手ケ浜は人は誰もおらず、おにぎりを食べながらお花見をしました。
千手ケ浜から竜頭の滝まで歩きましたが、アカヤシオがまだ残っており、トウゴクミツバツツジ、ムシカリ、シャクナゲなどが咲いていました。
(オオヤマザクラ '09.5.11 奥日光)
ミツガシワ
昨日は観察会で福島県まで行って来ました。やはり今年は花が早く、何時も見頃のオヤマザクラやエンレイソウ、スミレ類も終わりに近い状態でした。
まわりの山の残雪も少なく感じました。
関東でも夏日でしたが,みちのくも暑い一日でした。
(ミツガシワ '09.5.10 福島県)


沼のほとりでもうミツガシワが咲き始めていました。
ミツガシワというと尾瀬ケ原で見た一面に広がったものが印象に残っていますが、ここ数年、尾瀬は鹿の被害で激減しています。
ミツガシワはミツガシワ科です。(最初リンドウ科と書きましたが、リンドウ科から独立したミツガシワ科に分類されているようですので修正しました。ほととぎさんご指摘ありがとうございました)
アップの写真を見ると,本当にきれいな花だとあらためて感じます。
富士山山麓散策
北の方へは遠くても車で出かけますが、東京を超えるのが億劫で富士山近辺にはあまり出かけた事がありません。
バスで2回ほど5合目近辺散策に行ったきりです。
3日、4日と富士山山麓、箱根近辺に初めての植物観察に行って来ました。

今年はあきらめていたキスミレを見る事ができました。最盛期は過ぎていましたが、何株かが待っていてくれました。
キスミレというと阿蘇山周辺、富士山周辺と火山灰地に多いようですが、愛知県などでも見ています。
群落のキスミレも見事ですが、ぽつりぽつりと咲く姿も良いものです。
高曇りで、黄色の花の撮影には、ベストなお天気でした。
(左 キスミレ 黄菫 '09.5.3)
画像をクリックすると大きく見られます。

花が大きく「スミレの女王」といわれるサクラスミレです。今年は初めての出会いです。
サクラスミレの中で葉っぱの脈に赤い斑が入っているものでチシオスミレと名付けられています。サクラスミレの品種です。
スミレは毛があるなしや、花の色や、葉の違いなどで、特に細かく分ける傾向があるようです。
個人的にはアマチュアは品種レベルまでは気にしなくて良いのではと思っています。
品種:個体群のうちの個体に現れる些細な変異に用いられます。たとえば葉の斑入りなど。
(右 チシオスミレ 血潮菫 '09.5.3)
























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